かつては、美容師の免許を取得するために美容学校に通う人は、美容師になりたい人ばかりでしたが、最近ではアイリストになりたくて免許取得するという人が増えています。また、もともと美容師だった人が、アイリストに転職するというケースもあります。今回はアイリストのよくあるケースや悩みについて紹介します。
アイリストあるある・悩みとは
それではさっそく、ネイリストならではケースについて紹介します。困ってしまうようなあるあるネタには、簡単な対処法も解説するため、参考にしてください。
お客さんが施術中に目を固く閉じてしまっている
目元の施術というのは、緊張してしまい目に力が入ってしまうものです。とくに初めての方や、慣れていない方であればなおさらです。まぶたを精一杯閉じた状態のままですと、お客さん自身のまつ毛にエクステをしっかりつけられません。
そして仕上がりや施術が終わってからの維持力にも影響します。そのためできるだけ目元に力が入りすぎないように、リラックスできる声かけや、環境づくりができるとよいでしょう。目に力が入りすぎないようにしてほしいことを、理由とともに直接お伝えするとお客さんも意識してくれます。
体はリラックスしていても、目元が緊張してしまっているとまぶたが動いてしまうこともあります。
止めようとすると余計に動きがひどくなる人もいます。声かけで気分をやわらげたり、アロマの香りで部屋をいい香りにしたり、施術する前に軽く目元をマッサージしたり、首元をホットタオルなどで温めたりすることも効果的です。
お客さんの体がビクッと動く
目を閉じて施術してもらっていると、だんだん眠くなってしまうという方もいます。リラックスして、実際に寝てしまう方もいます。眠っているお客さんの方が施術しやすいと思っているアイリストも多数いますが、途中で突然ビクッと体が動くジャーキングという生理現象があるため、かえって危険も伴います。
無理な姿勢で寝ていると起こりやすいため、施術を始める前に、辛い姿勢になっていないか聞いたり、辛くなってきたら伝えてもらうように声かけしたりしておくとよいでしょう。
お客さんが施術中に目を開けてしまう
施術中に目を開けてしまうお客さんもいます。寝てしまって、起きた拍子に無意識に目を開けてしまうこともあります。そうなった場合は、安全のためにも施術を一度ストップして、器具を目元から離し、再度目を閉じてもらうように優しく声かけをしましょう。
お客さんがメイクをしたまま来店
アイメイクをしていると、施術しても、維持力が長続きしにくくなります。しかし、アイメイクを落として来店するように案内していても、仕事や出かけた後に施術の予定を入れている方の場合は、メイクをしたまま来店されることもあります。その場合は、きちんと説明して、施術前にメイクをしっかり落としてもらうようにします。
眼精疲労やドライアイになる
アイリストの仕事は作業が細かく、集中力が必要です。無意識のうちに瞬きが少なくなり、眼精疲労やドライアイといった職業病を引き起こすことがあります。疲れや目のかすみがあると、作業がしにくくなり、ストレスにもつながるでしょう。
瞬きは意識して行い、休憩中はなるべく目を休めることをおすすめします。目薬をさすなど目のケアで緩和されることもあります。
慢性的な肩こり・腰痛
同じ姿勢で長い時間集中して仕事をしていると、体に負担がかかり、肩こりや腰痛の原因になることもあります。慢性的な肩こりや腰痛に悩まされているアイリストもいらっしゃいます。そのため、ベッドや施術用の椅子の高さを調節し、なるべく体が楽な状態で施術ができるように心がけましょう。
1件1件、毎日の積み重ねが大切です。施術の合間や休憩中に、簡単なストレッチをすることもおすすめです。
仕事中のストレスを軽減するには
ここまで紹介してきたあるあるネタは、ストレスになってしまうようなこともあり、ひとつひとつは小さいことでも、たまってしまうと仕事が嫌になってしまうこともあります。そこで次は、できるだけ気持ちよく仕事をするために、ストレスを減らすにはどのようなことができるかを紹介します。
カウンセリング力を磨く
施術前のカウンセリングの時間は、とても重要な時間です。デザインに迷ってしまうお客さんでもスムーズに決められるように、案内の仕方をお客さんに合わせて変えたり、悩みや要望をうまく聞き出したりする力が求められます。
指名を多くもらっている人の提案方法を真似するのもおすすめの方法です。高いカウンセリング力が身についていれば、思っていたのと違ったというクレームにもなりにくいといったメリットもあります。アイリスト自身のストレス軽減にもつながります。
環境を見直す
自分のスキルを伸ばすことで減らせるストレスもあれば、環境に改善点があるという場合もあります。ベッドと椅子の高さがミスマッチ、椅子の座り心地が悪い、施術中の電話対応が多い、などといった設備や環境面の問題がストレスや体の不調の原因にもなります。
また、職場の待遇についてもサロンによって大きく異なります。不満が大きく、自分の力では改善が難しい場合は、ストレスが少なく働ける環境や待遇のサロンを探してみることもひとつの手です。
楽しみながら作業できる集中力も必要
何度も通って慣れているお客さんや、話をすることが好きなお客さんの場合、施術中にも話をされることがあります。目元の細かい作業をしているときに、口を動かしたり、相づちを打ったりして顔が動くと、大変危険です。集中することも難しいでしょう。楽しい会話は施術の前後にして、施術中は控えてもらうように、ていねいに伝えることが大事です。
まとめ
アイリストのあるあるネタは、実際に働いてみないと分からないことばかりです。施術して喜んでもらえたときのうれしさはやりがいにつながりますが、今回紹介したような困ったあるあるや、体の不調などの側面もあり、楽な仕事ではありません。経験を積んだり、対処の仕方を工夫したりすることで、改善されることも多いため、ストレスを感じることがあれば、一度見直してみるとよいでしょう。
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