専門知識や技術によってお客を美しくしてくれる美容系の仕事には、ネイリストやエスティシャン、美容師、アイリスト、アロマセラピスト、リフレクソロジーなど、いろいろな仕事があります。そうした美容業界の中でも給料が高めの職業として挙げられるのがアイリストですが、今回は給与事情や給料UPの仕方について紹介します。
気になるアイリストの給与事情
目元を美しくする方法としてはアイシャドウやアイライン、つけまつげ、マスカラなどがありますが、まつ毛の施術によって目元をより美しく見せてくれるのがアイリストの仕事です。
成人式や結婚式など、特別なイベントをサポートするだけでなく、まつ毛が少ない方や薄い人にとってもマツエクはとても便利なので頼りにされる存在となっています。メイク好きで美容に関心をもつ人にはおすすめの職種ですが、どれくらいの給与なのかが気になるところでしょう。
アイリストの給与に関しては、基本的に高めに設定されていることが多いのが特徴です。目安でいえば、都心では月給18万円以上が最低ラインで、平均的には20万円以上の給与となることが多く、地方においても地域格差はありますが、それでも18万円を下回ることは少ないでしょう。
研修期間としては平均1~3か月ありますが、基本的には研修期間中の給与水準での給与がもらえるため学びながら技術や知識が取得できます。何年も修行してからはじめて実践のカットができるという美容師と比べても、1~3か月で実践的な仕事ができるのも魅力です。
サロンにはスクールが併設されていたり、認定講師によって技術取得ができたりするところもあるため、未経験者でもはじめやすく、研修後には相場として、東京では月給20~22万、神奈川でも月給20万円、埼玉・千葉などでは月給19万円となっていますが、さらに、経験者の場合はプラス1~2万円の給与が見込めます。
昇給に関しても、アシスタントとして下積み時代が長い美容師に比べても早いため、より短期間で昇給のチャンスに恵まれた仕事といえます。
なぜアイリストの給与は高いのか
アイリストの給与が高いのは説明した通りですが、高いということによって何か大変なことがあるのではないかと不安に思う方もいるかもしれません。そこで給与がなぜ高いのかを紹介します。
専門資格を取得
アイリストになるには美容師免許が必要で、専門学校に通って国家試験に合格することで取得できます。ただし、専門学校ではアイリストの業務内容を学ぶことが少ないため、その後の実務経験や講座の受講など、日々のスキルアップが重要です。
いろいろな検定試験もあるため、数多くの技術免許を取得しておくことが可能なので、高額な給料を得ることが見込めます。
いろいろな技術が誕生
マツエクにはワンホンマツエク、LEDマツエク、バインドロックなど、新しい技術やデザインも次々と登場しています。そのため、新しく身につけるために日々勉強しておかなければいけませんが、ほかのサロンとの差別化がしやすくなります。
似たようなメニューが多いサロンでは、集客を集めるために価格競争となってしまい、そのまま給与に反映されてしまいます。いろいろな技術が誕生している業界だからこそ、スキルを磨くことによって、サロンでのメニューの単価UPも可能なために、給与にも反映することが期待できます。
業務委託サロンが少ない
美容室と比べると、業務委託サロンが少ないのも特徴のひとつで値下げがあまりおこりにくく客単価がある程度見込める仕事となっています。
業務委託サロンとは、集客や在庫管理などを店側が行い、スタッフは業務委託でお客の施術を行うサロンのことで、フリーランスとして、お店に雇用されずに完全歩合制で働く仕組みのサロンです。
こうしたサロンでは、集客のために値下げをしやすい傾向にあるため、給与もあがらない状況のままとなってしまいますが、アイリストが働くサロンではその心配があまりないのです。
さらに給与アップを狙いたい!どうすればいいの?
アイリストとして給与アップを狙うには、いくつか方法がありますが大きくわけて二通りあります。
スキルアップ
アイリストは技術職のため、給料アップをするための方法としてあるのがスキルを磨くことです。最新技術を習得するために講座を受講したり、資格試験を受講したりすることによってスキルアップができます。
資格試験としてはアイリスト協会や日本まつげエクステ協会などからいくつかの等級に分けてあり、上級の試験になるほど難易度も高く、キャリアアップや高収入を狙うことができます。サロンでは各種手当があり、資格手当や技術手当てがある場合は、売上に関係なく給料アップすることが可能です。
独立
自分がオーナーとなって、完全に独立する方法もありますが、運営面で不安という方には委託契約や面貸しの方法で独立することも可能です。
サロンから業務を請け負って施術ごとに報酬を受け取る委託契約やサロンの一部のスペースや設備を貸りて一日あたりや時間あたりでその場所代を支払う面貸しの働き方では、施術すればするほど、その売上がそのまま給与に比例していくため、技術に自信がある人にはおすすめです。
独立を目指すためにも、まずはサロンで経験を積み、いろいろなノウハウを学ぶことが大切です。
まとめ
国家資格の美容師免許が必要なアイリストの給料相場は、ほかの美容系の仕事と比べても高水準の給料がもらえます。未経験者でも比較的早めに昇給のチャンスがあり、最新の技術が誕生している業界のため価格競争になりにくい市場なので、スキル磨きをしっかりしていれば、充分に給与アップすることも可能です。
業務委託や面貸しの方法などによっても独立が可能で、大幅に給与アップすることもできる魅力的な仕事といえるでしょう。
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